【調理実習科】企業実習を終え修了式を迎えました
企業実習スタート
これまで学校にて座学や実習による訓練を受講してきた調理実習科の訓練生達は、2月から1ヶ月間、企業実習ということで訓練の場を、実際の現場へと移すこととなりました!
たからべ森の学校の職業訓練としても企業実習は初の試みとなり、私たちスタッフもドキドキしながら準備を進めてきました。
今回、学校としても始めての企業実習であるにも関わらず、訓練生の受け入れに快くご協力をいただいたのは、飲食店や介護施設、教育機関など7施設の皆様。
企業実習にご協力いただいた施設様
- 学校法人明真学園 幼保連携型認定こども園 しゃらこども園 様
- 学校法人都築教育学園 第一工業大学 第一学生寮 食堂部 様
- K’s Kitchen Poisson Rouge 様
- 株式会社メセナ末吉 道の駅すえよし 四季祭市場 レストラン四季祭 様
- 株式会社メセナ末吉 道の駅たからべ きらら館 レストランきらら 様
- 社会福祉法人以和貴会 特別養護老人ホーム 以和貴苑 様
- 社会福祉法人南之郷 様
- 社会福祉法人ルンビニ保育会 ルンビニ保育園 様
(※並び順はあいうえお順)
1ヶ月間、のべ日数にして18日間と長期間にも関わらず、訓練生へのご指導をいただきました。
本当にありがとうございますm(__)m
それぞれの実習先で日々奮闘!
企業実習と学校での訓練の一番の違いは、なんと言ってもお客様がいること。
飲食店はもちろんですが、保育所や介護施設でも園児の皆さんや利用者の皆さんがそこで働く人たちの姿を見て、調理されたものを召し上がっていただく場になります。
学校での訓練以上に衛生面や自身の体調面などをはじめ、作業効率や食材をカットする大きさ、盛り付け方や盛り付けの量など本当に様々な部分にも気を配りながら実習に臨まなければなりません。
お客様からすると一人のスタッフとして見られるということもあり、毎日、緊張の連続だったようです。
実習では訓練でも取り組んできた調理の補助作業だけでなく、接客応対や配膳・下膳などの業務も経験させていただきました。
また、常食や刻み食、ミキサー食など食事形態の違いと調理法などを実際に目の当たりにすることで、食べる方のことを考えた料理の作り方という点についても考えさせられる、良いきっかけになった訓練生もいたようです。
なかには実際に実習先で提供している料理を食べさせてもらい意見交換を行った訓練生もおり、訓練生にとって大きな刺激になったことはもちろんですが、受け入れいただいた実習先様からも「こちらも大変勉強になりました。」とお話をいただくこともありました。
1日1日の実習を通じて『調理』という仕事の現場を肌で感じ、面白さ、やりがい、喜びといった面から逆に、難しさや苦労も学んだ1ヶ月になったようです。
実習期間中に浮き彫りになった、知識や技術的な課題に加え、自身の働き方・仕事に対する考え方を改めて見直す良いきっかけにもなったのではないかと私たちスタッフも感じました。
修了式に向けてラストスパート・・・献立作成実習
企業実習を終え経験を積んできた訓練生達は、修了式に向けラストスパート\(◎o◎)/
献立作成実習に臨みました。
企業実習で得た経験も活かしつつ、献立表の作成にチャレンジします。
「飲食店でワンコインランチを提供するために」というテーマのもと2つのグループに分かれ、原価や栄養のバランスを訓練生達自身で考えそして調べながら、ランチメニューの考案をしていきます。
しかも今回は、ただメニューを作るだけでなく実際に調理も行い、お互いの献立について意見交換まで行うことに。
「1回のランチのメニューを考えるのにこんなに頭を使わなければいけないとは・・・。」
「原価を抑えるために何か工夫できることはないかなぁ」
などなど、これまで学んだ知識と、企業実習で積んできた経験などを総動員してより良い献立を作ろうと奮闘。
授業を担当する堀内も熱が入ります。
そうして出来上がったメニューがこちら!!
和風豆腐ハンバーグのプレートランチと・・・
チキンカツのプレートランチ!!
ただ作るだけでなく、実際に提供することを想定して盛り付けにもこだわりました\(^o^)/
そして・・・いざ!実食!!
サプライズとしてプロのシェフ、藤﨑先生も意見交換会に参加。
味も勿論ですが、かかったコストやお互いの工夫した点なども紹介しあい、振り返りを行いました。
訓練生同士だけでなくプロの料理人の方にも参加してもらうと、自信や今後の改善までの道筋がより明確になったようです。
そして迎えた修了式
企業実習、献立作成実習を終えとうとう3月13日、最終日。修了式を迎えました。
11月から4ヵ月間、時間数にしてのべ445時間の訓練。
調理の知識や技術に加え、パソコンについても練習を重ねスキルアップを図ってきました。
修了証書を受け取った訓練生は訓練をやり遂げた充実感に満ちた表情をしていました。
4ヵ月間の訓練を通じて知識や技術についても勿論ですが、様々な経験や価値観を持った訓練生が集まる職業訓練の中で、コミュニケーションの取り方や、物事を色々な視点で考える面白さ、今まで知ることが出来なかった他の業界の話など、それぞれの訓練生にとって何かひとつでも「就職に向けていい経験になった」、「考え方の幅が広がった」などプラスになることがあれば、私たちも嬉しいなと感じています。
訓練生の皆さんからは、
「毎日学校に来て皆で過ごすことが楽しかった」
「改めてこのようなかたちで学校に通って勉強するのも、年齢的にも今後はないかもしれませんが無事に修了を迎えることが出来たことが本当に良かった」
「沢山の人との出会いを大切にして、これからの道を進んで行きたい」
など、様々な感想をいただきました。
訓練は修了となりましたが、ここから就職に向けて新たなスタートを切ることになりました。
それぞれの新たなステージでの活躍を私たちスタッフも心から楽しみにしていますし、これからも応援していきたいと思います!
\(^o^)/訓練修了、本当におめでとうございます\(^o^)/