夏ノ暑サニモ負ケヌ!
待ちわびた梅雨明けと同時に酷暑到来!!
6月後半から7月前半にかけ梅雨時期ということもあり、農産加工販売科では外での実習に苦労することも多いなか、7月13日(木)、「九州南部地方が梅雨明けしたもよう」と速報が!!
待ちわびた梅雨明け!
外での実習もやりやすくなると喜んだのもつかの間、同時にやってきたのは湿気を含んだ酷暑・・・(;一_一)
身体が暑さに順応しきれていないこの時期は、体力の消耗も激しく熱中症にも要注意な時期です。
そんななか、農産加工販売科では加工品の企画や試作が始まり、農業人材育成科では初の屋外実習が行われました。
何を作る?
農産加工販売科では自分達で育てた作物も材料として使いながら、様々な加工品作りのノウハウやアイディアを学んでいます。
電子レンジを使ってゴボウチップス、じゃがいもを使ったアイスクリーム、人参のピューレ。
胡瓜やピーマンのジャムといったちょっと変わり種のものにもトライしてきました。
この日、取り組んだのはトマトを使った2種類のパスタソース。
夏の暑さに加えて、ガスコンロの熱もあり加工室での作業は過酷です。
各材料をカットし調味料を加えながら、加熱・濃縮作業。
焦げ付かないように絶えず攪拌、火加減調節をしながら、パスタと絡めた際にベストな味わいになるよう煮詰めていきます。
立ちのぼる湯気が、さらに熱気を感じさせます(+_+;)
実習や座学を通じて様々な加工品や加工のテクニックについて学んできて、いざ自分たちで何を作るかという商品企画を考えていくと、頭を悩ますポイントがいくつも出てきました。
- これからどんな作物が収穫期を迎えるのか?
- どのような商品であれば手に取ってもらえるのか?
- 製造にかかる時間的・金銭的コストはどうか?
- 必要な届出、許可はどのようなものがあるのか?
- 消費・賞味期限はどの程度の期間に設定するのか?などなど。
そうした点も乗り越えてひとつの商品が生まれてきているのだと考えると、農産加工の奥深さや難しさ、そして何の気なしに食べている加工品に対しての目線も少し変わってきそうです。
初試作!!
今回の商品案のひとつとして検討中なのが、自分たちで育てたカボチャを使ったプリン。
製造工程や材料の分量を確認する意味も込めて、初試作にチャレンジしました。
まずは材料。
収穫時期の違うカボチャを用意し、色味や味わいにどのような違いが生まれるかも確認してみることに。
若いカボチャはやはり黄色の濃さが薄いですね。
加熱・裏ごししたカボチャを、卵液と合わせ容器の瓶に充填していきます。
若いカボチャを使ったほうはミルクセーキのような色合いになり、ここまでくっきりと差が出るとは驚きです!(^^)!
ここから瓶に蓋をし、蒸しあげていきますが、重要になっていくのが火加減と時間。
温度が低すぎると、容器内の脱気と滅菌がうまくいかず保存期間が落ちます。
逆に温度が高すぎると、加熱による気泡が出来てしまいボロボロのプリンに・・・・。
絶妙な火加減・蒸し時間は見つかったのか・・・試作第一号がこちら↓↓↓
気泡はほとんどなく、見た目にもなめらかなプリンに仕上がっています!!
ここから製品化に向けて、味わいやテクスチャー(食感)をさらにブラッシュアップして販売のかたちまでもっていけるよう、残りの訓練期間をフルに活かしていきたいです!!
農業人材育成科は初の屋外1日実習
いっぽう農業人材育成科は梅雨明けが報じられたまさに当日、初の屋外実習に取り組むことに。
この日の講師は松ノ下先生。
初回は土壌づくりに欠かせない、トラクター「たかトラくん」の操作方法から実習がスタートしました。
運転に関する操作方法も勿論ですが、そもそもの動く原理、メンテナンス的な要素、安全に操作するために留意すべき点などをひとつひとつ丁寧に確認していきます。
いざ乗車!!
まずは低速ギアからバックまで、全員順番に運転操作をこなしていきます。
一人一人の運転が終わるたびに訓練生同士で拍手が湧きあがり、なんだか良い雰囲気(*^_^*)
午後からは学校農園に出て耕運の実践!
畑にでて初めのうちはアスファルトと違い、凹凸のある柔らかい地面の感覚に悪戦苦闘していましたが、徐々にコツをつかみ真っ直ぐ進み始めました。
後方のロータリーを作動させ、これから植え付けを行っていくスペースを柔らかな土のベッドに変えていきます。
また、並行して里芋の植え付けが行われているエリアの除草作業と、これから植え付けを行っていくエリアへの堆肥追加。
梅雨明け早々いきなりの快晴ということもあり、あまりの暑さに休憩時間中は長靴と作業着を脱いで涼をとる姿も(^o^)
汗だくになりながらの作業でしたが、楽しみにしていた訓練生も多かった初の屋外実習ということもあり、皆さんとても充実した表情をしていました。
夏はまだ始まったばかりですが農産加工販売科は自身の目標に向けてラストスパートを、農業人材育成科はこれからどんどん本格的になってくる訓練を通じて、それぞれ実りある充実した1日を過ごしてもらいたいと思いますし、またそれが実現できるよう私たちもサポートしていきたいと思います。